美白は難しい1

カネボウの美白化粧品で白斑が発生し、回収になった。白斑というのは、要は白さにムラができて、白すぎる箇所ができた、ということだ。これは、なかなか解決の難しい問題だ。

もともと、肌の美白は難しい。例えば、「肌理の細かい肌」や「張りのある肌」は誰もが憧れるし、肌理が細かすぎたり、張りがありすぎたりして困る人もいない*1しかし、望ましい白さには程度がある。「白くなりたい」といっても、紙のような白さになりたいわけではないんである。鈴木その子が美白で有名だったけれど、あそこまではなりたくない、気持ち悪いという方が多いんじゃなかろうか。でも彼女はあれが理想的とおもってたはずだ。


しかも、張りや肌理にムラがあったところでまず目立たない。張りならば、全体的に張りがない肌より、頬だけでも張りがある方が嬉しい。けれど、色黒の人が頬だけ色白なら、とても目立つ。

化粧品は、案外付け方にムラがあるものでもある。つける人のくせにもよるし、そもそも顔のような凸凹の激しい場所に何かを均等に塗るのは難しい。今回の化粧品については、付け方というよりは炎症の出方の問題でムラになっていたようだが、もし「均等につければ均等に白くなる」という化粧品であっても、つけ方の問題によるムラから逃れるのは難しいだろう。

美白に関しては、医薬品としてハイドロキノンが有名で、広く使われている。これは全体を白くするためでなく、シミを目立たなくするためにつける。医療品なので有効性は高いのだが、シミを少しはみ出すようにつけないといけない。はみ出さないようにつけていると、薬品が輪郭部分につきにくいので、シミが真ん中だけ抜けて輪っか上に残ってしまうのだ。

そもそも、シミは種類によって対策が全く違うので、まずは皮膚科にて診断をつける必要がある。これはこれで長い話なので、また次の機会に。

*1:嫌味ですな