しつこく続くせき
せきがだんだんひどくなるので、十月上旬に呼吸器内科にいってきた。
せきがはじまったのは六月中旬ぐらいからだったけれど、最初の頃のせきは後半と質の違うものだったと思う。たんのない乾いたせきで、時間帯を問わず出て、なんとなくだるかった。熱は測らなかったけど(測れよ!)特に高くなかったとおもう。風邪かなぁ、風邪だったら対症療法しかないし、いまの症状ってそんな不快でもないから病院いっても無駄だなぁという感じで、マスクしてやりすごしてた。
そうこうしているうちにだるさは引いて、日中の風邪は収まった。でも、家族に言わせると、午前の三時、四時ぐらいにせきしているらしい。でも日中はせきっぽくない。そういわれると夜眠れてないような気がするし、せきのパターンが変わったのも気がかりだけど、ほかに気になる不調があるわけでもなし、うーんと考えていた。
だんだん寝入りばなにもせきが出るようになり、日中でも物を飲んだ際に咳き込むと止まらないようになってきた(咳き込む頻度自体も高くなってきた気がする)。たんらしきものは全くでないわけではないが、基本的には何もでない。のどがむずむずして、その感覚がせきを引き起こしている。たんは多分鼻汁がのどの方にまわっただけ。近くの内科にいってみた。症状を話すと、背中に聴診器を当てられ、息を吸ったり吐いたりするように命じられた。背中から、というのは、わたしが女性なので配慮してくれているということかな。あと口を大きく開けてライトを当てて覗き込む、というのもあった。特に音は聞こえず、喉にも異常なしとのことで、大丈夫ですよ、せきは悪いものを出すためのものですし、もし心配なら、うちはないんですけれどレントゲンのあるところで胸の写真を撮られては、多分OKですけどねと告げられた。いや、それでも夜中のせきで疲れてるかもというのが気がかりなんですよねと話すと、薬を三種類渡された。
アスペリンは咳中枢の興奮をしずめて、気管支腺分泌亢進・気道粘膜線毛上皮運動亢進によりたんを出しやすくするとのこと。アントブロンは気道粘膜の分泌を高めたり、痰と気道粘膜との粘着性を低下させ、線毛運動を亢進させることにより、痰を出しやすくするとのこと。トランサミンはアレルギー反応や炎症を抑えるとのこと。まぁ理由がわからないからしかたがないけど対症療法という感じの処方ではありますね。
薬を飲んでも、たんは出にくくなったもののせきは減らない。肺の音がなく、特にほかに症状はないから、深刻ではないにしても、いままでせきなどでなかったのに急に始まって、だんだん悪くなっているのは気がかりだ。と悩みつつ、朝の情報番組を見てたら、「風邪をきっかけに長くつづくせき」の特集をやっていて、まさにこれ!と思った。どうやらせき喘息の可能性があるとのこと。明け方にひどくなるというのも当てはまる。もう一つ挙げられていた「運動で悪化」というのは、自分に関しては特になかった。放っておくと普通の喘息に発展するらしい。それはまずいですね。
番組では、呼吸器内科以外にいくと見逃される可能性があるとの話だったので(まさに見逃されたのか?)、医者の経歴を読んで呼吸器内科を数年経験している人のところに行った。(看板を掲げるだけなら誰でもできるからね〜)風邪をきっかけとして夜間のせきが数ヶ月続いていることを話したところ、鎖骨の下あたりに聴診を当てて胸の音をきかれ(脱がなくてもいいんだね)、たんの有無を聞かれた。咳止め薬の使用有無も効かれた。その時点でせきぜんそくとの可能性が高いとの意見が下ったけれど、念のためにと胸のX線を撮られた。画像は思ったとおり正常で、わたしがみても超普通な感じで正直張り合いがなかった。
まぁ、肺レントゲンってくまなく見るのにはかなり修行がいるので、わたしがみて異常ないからって安心できるわけじゃないけど。まぁともかく、肺野に変な陰はなく、心臓の幅も胸郭の半分以下で、右第二弓・左第一弓・左第四弓が確認できて、大動脈の下行ラインはなかほどまで確認できて、気管支は下のものほど白さを増しているように見えた。まぁいいんじゃないかしら。今回の症状で疑うなら肺炎かと思うけれど、それなら肺野に何か見えていい。
で、先生に「たぶんせき喘息かと思うけど、すぐ治療始めますか?それとも検査をもっとしますか?」と問われたので、それぞれのメリット・デメリットと検査内容を説明してもらった。薬服用には特にデメリットはないとのことだったし、好酸球やECPの値を基準にした血液検査はアレルギー性鼻炎持ちのわたしでははっきりした結果がでないだろうと考えて、薬をもらうことにした(ちなみにせきぜんそくかなぁと思ったのは、アレルギー性鼻炎体質のことも大きい)。ステロイドが効かないなら、そのときまた別の対処を考えればいい。経過や肺の所見から考えて、診断確定をそう急ぐ必要性はない。
まぁ、よくステロイドは副作用が激しいということでやり玉にあげられるけれど、ステロイド軟膏と吸入ステロイドは正しく使う限り気にするような副作用はないし。
処方されたクラリチンとアドエアはそれぞれヒスタミンH1拮抗薬と吸入ステロイド薬で、前者はアレルギー、後者は喘息の治療に処方される薬である。もらった吸入薬を使ったら、二三日でせきは出なくなったので、楽になったし安心した。本格的な気管支喘息に移行したら面倒だ。
ちなみに、ここの医者では、「せきが収まったらもうこなくていいですよ。また何かあったらきてください」との今後の行動に関する指示や、「放っておくとぜんそくになりますよ」との警告があって、患者の心理についてよく考えている、医師として有能だという感じがした。ほかの医者では、抗生剤でも飲みきれとの指示が特になかったりして、心配になる。変なところで止めると多剤耐性菌が増えるからなぁ。日本って抗生剤使い過ぎで、多剤耐性菌の輸出国として評判悪いのよね。